続き
前回、神楽は神事芸能であるとお話しました通り神楽は本来、神職が舞うものでした。しかし明治政府の敬神思想により,明治3年(1870年)と4年(1871年)に神祇院から「神職演舞禁止令」と「神懸かり禁止令」が出され、大正時代まで神職による神楽は禁止されてしまいます。その影響色濃く、現在どこの神楽も時代とともに継承が難しくなり、衰退してしまうことが懸念されております。しかし氏子有志によって大切に保存伝承されている地域もあり、島根県のように神楽の盛んなところでは、神楽を伝承する団体が約250あり、そのうち3団体が国の重要無形民俗文化財に、13団体が県指定無形民俗文化財に指定されています。

西照神社でも20年ほど前、宮司 都築誠が発起人となり、島根県江津市「上津井社中」さまのもとで学び【西照神社 神楽社中】を結成しましたがメンバー不足のため活動が縮小されている状況です。今後、西照神社では皆様に神楽を身近に楽しんでいただけるよう、宮司による神楽舞の披露と講話を催していく予定でございます。

また、西照神社神楽社中で使用している衣装は、現在の金糸や銀糸を刺繍した豪華な衣裳で観せる石見神楽への変容に貢献された元祖衣裳店である「細川神楽衣裳店」(浜田市)さまの物でございます。初代店主の故 細川勝三氏は時代の風化作用で崩れ果てた石見神楽の詞章を復原しようと研究に着手し、昭和29年(1954年)の「校定石見神楽台本」の発行に尽力したことでも有名な方で、後継された奥様の故 細川史子氏は地域伝統芸能大賞 支援賞の受賞も受けられた石見神楽の継承、発展に多大な功績を残されていらっしゃる方々です。西照神社では、この史子氏監修の神楽衣装を所有できたことを誇り思っております。「細川神楽衣裳店」さまは今もなお、ご夫妻の技術を継承され神楽衣裳の製作一筋の素晴らしい老舗店として頑張られております。

このお衣裳を皆様にも着用体験していただけるよう計画しております。詳細は後日お知らせさせていただきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です