西照神社では、長年にわたり春の太々神楽祭を執り行っております。

本場、島根県や広島県の社中さまをお招きし、絢爛豪華なお衣装と豪快で優美な神楽の舞を皆様に楽しんでいただく年に一度の春祭りです。

そこで、もっと身近に、もっと楽しんでいただけるよう、そもそも神楽とはどういう芸能なのかお話させていただきます。

1 神楽の歴史

日本の伝統芸能と言えば,狂言や能,歌舞伎などを想起する人が多いと思いますが,わが国最古の芸能で,かつては日本全国で盛んに行われていたのは神楽であると言われております。歴史は日本神話の「 天 岩戸伝説」にまでさかのぼり 天 照 大 神が天岩戸にお隠れになって地上から太陽の光が消えたときに,誘い出すために天 鈿女 命が神懸かりして裸になって舞ったものが起源であるとされております。

神楽は「神座(かみくら)」という言葉の転じたものであり神座には神々に来臨願う場合の「神の居給う所」という意味があります。神は無原則的に来臨され,去られたりするものではなく,来臨される神には,そのよりつくための「憑りまし(依代)」が必要で、日常生活の中では,神聖視されている岩石や樹木が神座となることが多く,祭礼が殿舎内で行われる場合には,そのような憑りまし(依代)が必要であり,神座が設けられてきました。古代人は神の存在を信じ目には見えないけれど、来臨されて人間と同じ空間(神座)に同座される神を畏れ,慎んで奉仕し,心から接待(神酒,神 饌)をして,神意を和らげ奉るために楽器を奏で,謡い,舞い踊ったのでしょう。このように信仰と深く関わっているものである神楽は、単なる芸能ではなく,神事芸能としての位置づけをされております。

次回に続く

 

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